ジョージア トビリシのおすすめアートスポット3選を在住者が紹介
こんにちは、2022年の5月からジョージアに移住した大学生ライター「ゆめの」と申します。
2022年に入りコロナによる入国規制が世界的に緩和されつつある今、ノマドワーカーの聖地として注目のジョージアに訪れる日本人が急増しています。
実はジョージアの首都トビリシがアートの宝庫であることをご存じでしょうか?
ジョージアの人々は芸術文化に対する意識が高く、通貨であるラリ紙幣にも絵画が印刷されてるほど。
トビリシには数々の芸術スポットが存在し、現地の人にとってアートが身近なことが伺えます。
これからジョージアへ訪れる予定の方や、ジョージアに興味を持っている方の中にはアート好きな方もいるかと思います。
「ジョージアってどんな芸術スポットがあるの?」
「美術館の入場料っていくらなの?」
そんな疑問に答えるべく芸術の街ジョージア・トビリシに来たら絶対に訪れて欲しい芸術スポット3選を紹介します。
ジョージアに移住してから1ヶ月間で5つ以上のアートスポットを巡り、この目でその魅力を確かめてきたのでぜひ最後までお読みください。
①国立美術館 (The National Gallery of Georgia)
概要
1つ目のおすすめは、旧ジョージア国会議事堂やジョージア国立博物館が立ち並ぶルスタヴェリ大通りに面する国立美術館。英語名はThe National Gallery of Georgiaです。
この美術館の最大の目玉は、ジョージアが生んだ孤高の天才画家ニコ・ピロスマニ(1862-1918)の絵画。
彼は、巨匠パブロ・ピカソに「私の絵はジョージアには飾る必要はない。なぜならこの国にはピロスマニが居るからだ。」と言わしめた人物です。
彼の肖像画が1ラリ紙幣に使用されているほどジョージアでは大変著名な画家です。
彼は、人付き合いがあまり得意ではなく、絵を独学で習得しました。そのため、彼の絵は独創的で、主に荒野にたたずむ動物や食卓を囲むグルジア人をモチーフにした絵を描いています。
西洋画とも東洋画ともまた違った、彼の比類なき無垢の美をぜひこの美術館でご堪能ください。
その他にも期間限定の企画展をはじめ館内には15万点以上の彫刻、装飾芸術、版画、素描、写真、絵画が保管されていて、足を運ぶには十分な魅力がそこにあります。
これらの膨大な作品群は一定期間ごとに入れ替えられて展示され、何度足を運んでも新たな作品に出会うことができます。
作品や作者については、詳細に紹介されている公式ブログがございますのでぜひご参照ください。
また、公式Webサイトから日本語の音声ガイドを聞くことができるので、作品の背景や詳細を知ることができ一層楽しむことができます。
入館時の注意
国立美術館とは別に、グルジア国立美術館もあるのでお間違えのないようにお気をつけください。また、大きな立派な建物の大通りに面した方は裏側です。
入り口は大通りとは反対側の面に位置しているのでご注意を。美術館は二階建てで、一つ一つの展示室が大きく見応えがあります。
詳細情報
名称:国立美術館|ジョージアナショナルギャラリー (The National Gallery of Georgia)
営業時間:火曜〜日曜の午前10時から午後6時
最終入館:午後5時半
休館日:月曜・祝日
所要時間:1〜2時間
無料Wifi:あり(18歳以上または13歳以上の来場者で保護者の許可がある場合)
入場料:大人:12GEL|学生:0.5GEL|6才以下無料
※1GEL=約45円 (2022年5月31日現在)
公式Webサイト:https://www.nga.gov/
最寄駅:バスClassic Gymnasium Bus Stopより徒歩1分
住所:11 Shota Rustaveli Ave,Tbilisi
地図:
②ジョージア現代アート美術館
概要
2つ目にご紹介するのはジョージア現代アート美術館です。英語名はGeorgian Museum of Fine Arts。
こちらの美術館の魅力は、なんといってもその規模感。展示面積は7,000㎡にも及び、所蔵作品点数ともに、ジョージア国内では最大規模を誇ります。
こちらは前述した国立美術館とは違い、大財閥を築いた個人の資産で建築・収集されたコレクションが展示されています。
多種多様なジャンルのジョージア人画家の作品が飾られており、次の展示室に移るとガラッと雰囲気が変わります。そのため、最後まで飽きる事なくお楽しみ頂く事ができます。
現代アートらしく色とりどりに鮮やかな展示室が多いです。展示品の多さだけでなく、モニュメントや彫刻など展示品のバラエティの多さもこの美術館の魅力です。
所要時間
ボリューム満点の展示内容なので、鑑賞時間は少し長めに2〜3時間ほど取ることをおすすめします。
外観はとても荘厳なビルですが、一歩中に入ると上階へと繋がる美しいガラス張りの階段とエレベーターが目の前に現れます。
美術館は5階建てで、1階は受付になっており3.4.5階が展示階となっています。5階までエレベーターで一気に上がり、その後4階、3階と下の階へと移ると効率よく鑑賞できます。
ジョージアの大富豪が収集した珠玉の作品たちに、ぜひ会いに行ってください。
詳細情報
名称:ジョージア現代アート美術館 (Georgian Museum of Fine Arts)
営業時間:火曜〜日曜の午前10時から午後7時
最終入館:午後18時半
休館日:月曜・祝日
所要時間:2〜3時間
無料Wifi:あり
入場料:大人:15GEL|学生:7.5GEL| 6才以下無料
※1GEL=約45円 (2022年5月31日現在)
住所:7 Shota Rustaveli Ave,Tbilisi
公式Webサイト:http://www.finearts.ge/en
最寄駅:バスClassic Gymnasium Bus Stopより徒歩1分
地図:
③ジョージア国立博物館 〜番外編〜
概要
実は、ジョージア・トビリシで1番GoogleMapのレビューが高いアートスポットはジョージア国立博物館です。
ヨーロッパとアジア大陸にまたがる小国ジョージアは、隣国との距離が近く複雑な歴史を持つ国です。
この博物館では先史時代から現代に至るまでの文化財や資料を展示しており、ジョージアの歴史と発展、文化を同時に学ぶことができます。そのため、国内外を問わず観光客が集まります。
例えば、旧グルジア時代に出土した黄金製品や、古代の金銀細工・コインなどが展示されています。指輪やネックレスなど、宝石が散りばめられた美しいジュエリーも必見です。
GoogleMapのレビュー数は4000件を超え、平均評価は4.6と大変高いです。口コミを見ると国内外から観光客が訪れており、国籍を問わず人気スポットである事が伺えます。
Liberty square駅に近く、徒歩2分とアクセスがとても良いのも魅力です。
芸術だけではなく、「ジョージアだからこそ」の観光スポットに興味がおありの方は必見です。
ソビエト占領下コーナー
3000点を超える展示品の中で最も注目度が高いのが「ソヴィエト占領下コーナー」の展示品です。ジョージア国立博物館に訪れたら、ここだけは必ず時間をかけてじっくりとご覧になっていただきたいほど、価値の高いコーナーとなっています。
1921年に成立したソヴィエト連邦は、周辺諸国を飲み込み強力な大国となりました。
ジョージアはソヴィエト連邦を構成する国の一つだったと同時に、侵略・占領の歴史を持つ国です。
この博物館では占領当時の資料や展示を通して、様々な事を学ぶことが出来ます。
かつてソ連の最高指導者として独裁体制を敷いたスターリンはジョージアのゴリで生まれました。
彼は、ソ連の工業化や戦争への勝利などの業績を残したことで有名です。一方、死者が1000万人にも上る大粛清など、歴史上に大きな負の遺産を残しました。
この展示では、ソ連の占領下に置かれたジョージアの当時の様子をはじめ、どのように独立の達成を成し遂げたのかを様々な資料と共に追体験できます。
東ヨーロッパの小国としてジョージアがいかに国家・民族的に複雑な歴史を持っているかをぜひご自身の目で確かめてください。
詳細情報
名称:ジョージア国立博物館
営業時間:火曜〜日曜の午前10時から午後6時
最終入館:午後5時半
休館日:月曜・祝日
所要時間:2−3時間
無料Wifi:あり
入場料:大人:3〜15GEL(シーズンにより変動する可能性あり)
学生:0.5GEL|6才以下無料
※1GEL=約45円 (2022年5月31日現在)
Webサイト:http://museum.ge/?lang_id=ENGGEO&sec_id=1
住所:3, Rustaveli Ave.,Tbilisi, Georgia
最寄駅:バスLiberty Squareより徒歩2分
まとめ
今回はジョージア・トビリシのおすすめ美術館についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
現代アート美術館や、ソ連統治時代からの歴史を学べる博物館があるトビリシでは、幅広い観点から芸術に触れることができます。
さらには、街を歩けばウォールアートやストリートでの絵画の個人出展なども目にすることが多く、芸術文化に関心を持っている人が多いことが分かります。
美術館や博物館だけでなく、街の至るところで芸術文化に触れることのできるトビリシは、芸術を愛する街と言っても過言ではありません。
そんな芸術文化が街中に広がるトビリシに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
トビリシ観光の際は、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
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