海外で働く時に持つべき大切な考え方とスキル

こんにちはKURUMAです。
ベトナムで仕事をしていると、よくGoogle Analyticsなどのツール使い方やITで使う専門用語の意味を質問されます。
いつもそんなことはGoogleで調べればすぐ分かるのに、、と塩対応で返しますが。。。
この文章は僕の主観もおおいに入っているので、賛否両論あるかもれませんが一つの考え方として捉えていただければ幸いです。
僕はWeb業界で働いているので、費やした時間がそのままコストに跳ね返ってくる環境にいます。ですので無駄な時間を極限まで減らしてできるだけ生産性の高い仕事でリソースを埋めることが、事業の利益率をあげる鍵になります。
業務を進めるために必要な基本的な知識は、ほとんどの場合Googleで検索すれば情報は出てきます。いくらでも調べれば出てくる情報をわざわざ人に聞く意味ってなんだろうって思うのです。
聞いた方が早いという情報も、答える人が質問に回答するために費やす時間を鑑みると、浪費する時間は2倍になります。
だから僕はGoogleでこんな検索ワードで調べたら、情報が出てくるよって、
調べ方のコツだけを教えるようにしています。
ノウハウやスキルはGoogleで調べたインプットと、実際に業務内で行うアウトプットの繰り返しでどんどん蓄積します。失敗したらそれを糧に次に活かしながらチャレンジをし続けるしかないのです。
では同僚、上司、クライアントから学ぶものって何なのでしょうか?
僕は「生き方」や「生き様」だと思っています。
かつて孔子が話した「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
ビジネス経験が豊富な人は、成功体験はもとより失敗体験も豊富です。
その中で蓄積した考え方のロジックはとても参考になります。
そしてビジネスで成功している人に共通する点は、ひたすらにポジティブで失敗してもチャレンジしづづけます。
実体験に基づいて構築された物事の捉え方や、思考の深さは、経験のない人が見よう見まねでトライしても大抵うまくいきません。
何故なら、実際に体験しないとわからない思考の深いところで変数項が存在し、論理構築や意思決定の中でそれを働かせているからです。
それでも、いいなと思った考え方はどんどん真似をしてアウトプット(行動)すべきです。そして自分自身が成功体験や失敗体験を積み重ねることで、自分なりの考え方に落とし込むことが出来るようになりそれがスキルに変わっていくのだと思います。
だから僕もベトナムのスタッフ達には、意識的にノウハウではなく考え方や生き方を伝えるようにしています。
ベトナム人と仕事をしていると、アウトプットの質の低さに驚くことも多々あります。
簡単にいってしまえば粗だらけのWebサイトを完成品として納品したり、自分の失敗を真っ先に人のせいにしたりと
ビジネスに対する向き合い方が日本で仕事をしてきたときとまるで違います。 要するにめっちゃ適当なのです。(もちろん素晴らしい思考を持った優秀なベトナム人の方も多く存在します)
おそらくベトナム人スタッフからすると、何故日本人はそんな細かくてうるせーなと思っていると思うのですが、ベトナムでは細かなところまで配慮の行き届いたアウトプットが付加価値を生み、それが事業の食いぶちになっていることをしつこいくらいに伝えています。
また、エンドユーザーが何を求めているのか?それを満たすにはどのような手段があるのか?あらゆる手段の中で何を優先させるのか?
出来るだけスタッフに考えさせるようにしています。
今、ベトナムにいる日系企業の中には、企画や戦略策定は日本人管理者が行い、ベトナム人スタッフには作業的な部分だけを任せるといった会社も少なくないと思います。
でも、ベトナム人労働者の給与水準は毎年上昇し、ここ何年かでコストメリットを生み出せない状況が来ます。
そうなると日本市場(またはその他の先進国)向けの製品をベトナムで安く製造するモデルは成り立たなくなり、購買力の上がったベトナム市場をターゲットにすることになっていくでしょう。
そのような環境では、当然自国の市場を熟知したベトナム人が企画や戦略策定ができた方が圧倒的に市場優勢を保つことができると思います。
だからこそ、今からビジネスに勝てる思考を持ったベトナム人を多く育てることで、市場優勢を長期に保ちつつ、ベトナムのビジネスレベルの底上げにも繋がっていくのだと考えています。
ここまで長々と書きましたが、たまたまいま僕が働いているベトナムの会社を例に挙げただけで大局的に言ってしまえばこれは、どこの国とか関係ないと思います。
日本人でもダメなやつはどこまでもダメですし、個人レベルの問題だと思います。
僕も仕事で色々な経営者の方とお会いする機会がありますが、色々話せば話すほど、考え方、生き方、生き様の参考として得られることが多くあります。
他方で若者と話していると、やってみればわかることを、おそらく失敗恐れて、くよくよとどうでもいいことで悩んでいるケースもよく目にします。(特に日本国内で)
サラリーマンの場合、仕事の失敗で人生終わった人など滅多にいません。
だからチャレンジしている人の考え方をどんどん取り入れて、どんどん行動に移していけば人生もっと楽しくなるんじゃないかなと思います。
それではまたよろしくお願いします。