ベトナム現地採用面接の内定率を爆上げする7つのコツ

内定率を爆上げするベトナム現地採用面接7つのコツ

日本の労働環境に閉塞感や違和感を感じている皆さんこんにちは。

今、日本の若者の中では、日本の会社で数年働いた後や、新卒でも海外就職をする方が増えています。

僕が住んでいるベトナムでも、ここ1−2年で24〜28歳くらいの若者をたくさん見かけるようになりました。

海外就職のメリットはなんといっても、自己のスキルや価値観の成長だと思います。

物価の安い東南アジア諸国では、なんとなくゆるい環境でのびのび働きたいという思いであまり深く考えずに採用面接に望む方も少なくありません。

ですが、ちゃんと準備をせずに就職活動を行うと、いくつ採用面接を受けてもぜんぜん内定がでません。

仮にラッキーで内定が出たとしても、企業が求めるスキルがマッチしていなければ、入社後仕事を始めてから、全然仕事についていけず何年経ってもロクに昇給しないで心が折れてしまうことも全然ありえます。

僕もつい最近までマネージャーとして働いていた会社で、何度も日本人の採用面接を行いましたが、準備が不十分で、自分の魅力を十分に表現できていない候補者をたくさん見てきました。

今回は、これからベトナム就職を目指す、あるいは検討されている向けに、ベトナムの採用面接にどのように望めば、面接官から評価が高まるのかを、実際に何人もの面接を行なってきた僕の目線でお話しできればと思います。

Webサイトで企業情報と、業界情報を事前に深く調べておく

海外就職に限ったことではありませんが、面接を受ける企業の情報は十分に調べておきましょう。

実際に企業のことを知り尽くしている面接官は、候補者がどれくらいしっかり調査してきたか、面接時の言動からすぐにわかります。

あとは、会社のWebサイトをざっくり読んだだけの人もすぐにわかりますし、どの候補者も企業のWebサイトは当然の如く見ているので、企業理解度の点では他の候補者と差別化ができません。

一方で結構海外の日系企業の情報はWebサイトだけではあまり情報を得られないこともよくあります。

その場合は、競合になりそうな企業や、JETROなどのサイト、現地のビジネス情報を日本語で読めるポータルサイトなども見て、現地業界全体の情報理解を少しでも深めておくのが良いでしょう。

以前、ベトナム情報を日本語で読めるポータルサイトのまとめ記事を書いているのでこちらもご参考下さい。

そして、面接では自分がその企業のことを理解している範囲を、偽りなく表現するとともに、わからない点は面接で素直に聞くようにしましょう。
(調べが甘いと面接官にすぐにバレます笑)

上述の「わからない」点とは、企業情報や業界情報をWebサイトや読んだけど理解ができなかったでも良いですし、情報が少なくてもっと詳しい情報が知りたいと言う内容でも良いと思います。

面接官から現状の課題を引き出す

企業が人材を募集する場合、必ず何かしらの課題があります。

特にベトナムの日系企業は売り上げ規模があまり大きくないところが多いため、資金面の理由からそう簡単に日本人人材を何人も抱えられません。

日本人を採用するときは、思い切って事業拡大のために投資をする場合か、前任者の帰任や退職に伴う、欠員募集の場合が多いです。

だから面接の際には、なぜ人員募集に至ったのかを面接官から引き出すようにしましょう。

そして現状在籍する日本人社員や前任者がどのような役割を担っていて、具体的にどのような仕事をしているのかを確認した上で、自分のスキルの中で、今すぐ活かせそうな部分を見出しアピールしましょう。

企業が抱える課題に対して、あなたのスキルがその解決に糸口になるのであれば、企業はよろこんであなたを採用するでしょう。

逆に課題を明確にしないで闇雲に自分のスキルをアピールしても、課題解決の有効手段として当てはまらなければ、高い評価は得られません。

だからこそ、面接では今回企業がなぜ募集に至ったのかと、現状抱えている事業課題を必ず確認するようにしましょう。

 過去のキャリア紹介は、定量数値とともに具体例を挙げる

職務経歴書は、あなたがこれまで培ってきた実績を示すプレゼン資料です。

企業が営業の時に使う手持ち資料も、ほとんどの場合サービス紹介と導入メリットに加え、実績紹介ページがありあすよね?あれと同じです。

自分が過去に働いてきた会社で、どのようなことを行なってきて、どれくらいの成果を上げてきたのかを具体的な数字とともに、書きましょう。

面接官は、候補者が何をやってきたかだけではなく、どのレベル感で達成してきたかも重視します。

なので、基本的に「◯◯◯の仕事を担当してきました」だけでは、「どれくらい」が伝わらず、面接官の評価を得ることは難しいでしょう。

営業職であれば、売り上げや担当クライアント数、あとは自分が担当する前後の差分をしっかり明示できると強いですね。

企画職であれば、年間で関わったプロジェクト数や、そのプロジェクト内の役割を具体的に描くのが良いよ思います。

バックオフィス系の職種であれば、どれくらいのコスト削減に寄与したとか、人事系であれば何人くらいの採用に関わったのかを明示するのが良いと思います。

ここで重要なのは、ここで示す数字の大小はそこまで気にしなくても良いと言うことです。

数字の大きさは、所属していた会社の事業規模や、事業の種類によっても全然異なるので、その数値だけは凄さが語れないは面接官もわかっています。

面接官が見ているポイントは、実績を端的にかつわかりやすく伝えられるスキルがあるかということです。

意欲のアピールだけでは不十分。現状のスキルで企業に貢献できるポイントを話す

これまで面接した候補者の中には、「とにかく海外で働いてみたいんです!」と勢いだけで押し切ろうとする人もいらっしゃいました。

そんな人に対して面接官はこう問いかけるでしょう。「では、あなたがもし弊社に入社した場合、どのような貢献ができますか?」と。

これまでのキャリアで培ってきた自身のスキルが、転職先でどのように生かせるかは、常に整理しておきましょう。

もちろん面接を受ける企業によって、生きてくるスキルは違います。

だからこそ、上でもお伝えした、企業情報と業界情報を事前に調べて、自分のスキルがどのように活かせるかを、事前に整理して語れるようにしておく必要があるのです。

繰り返しますが面接官は、事業課題を解決するための人材が欲しいからあなたを面接しています。

今のあなたが、その企業にどのような有益性を与えることができるのか、そして入社後はどのようにスキルを積み上げて、事業課題を根本解決していくのか語れるようにしておくことが大切です。

正直、面接の段階では頑張って調査してもある程度得られる情報は限られるので、100点の回答をできる人はそういないと思います。

ただ可能な限り調べ尽くした情報から、ロジカルに自分のスキルや将来像を組みたてることができれば、この人は情報編集力が高いとみなされ、内定をもらえる確率は圧倒的にアップするでしょう。

話を盛りすぎない

面接で自分をよく見せようと、自分の過去の実績を誇張する人は少なくありません。

あたかも、今まですごいことをやってきました感をアピールして内定を勝ち取っても、実際に入社した後で業務に必要なスキルレベルを満たしていないことがわかったら、自分も苦しい思いをしますし、企業側もそれにかけた多額の採用コストを回収できず、両者にとってデメリットしかありません。

そもそも面接時に、ありのままの自分が受け入れられなければ、自分のスキルが企業とマッチしてないか、あなた自身が本気でその企業に入りたいと思っていないということです。

全部の企業に受かりたいという気持ちから、自分の本来の力以上に見せようとする行動心理は理解できますが、自分自身も企業を選んでいる立場であることも忘ずに、すべて正直に話したほうが長期的にはメリットが大きいと思います。

候補者と面接官は、どちらが偉いとか優位とかそういったものは存在しませんので仕立てに出る必要もありません。

面接とは、同じ目線で両者が互いにWinWinの関係を構築できるかを確かめるいわばお見合いのような場です。

だからこそ、素直に自分のこれまでやってきたことや、それを今後どう活かしていくかをフラットな立場で正直に話せるようにしておくことが大切なのです。

希望給与は強気でOK。但しその根拠を話せるようにしておく

もちろん直近もらっていた給与をベースに語るのが定番ですが、日本から海外の企業に就職する時は日本の常識は通用しません。

日本で月30万円の給与をもらっていたとしても、ベトナムの現地採用なら月2,000USDの提示になることもザラです。

希望給与を聞かれた時は、前職の給与の話に+αする形で以下のように答えましょう。

前職では年収(月収)◯◯◯万円でした。そして、今まで培ってきた私の現在のスキルでは、御社にこれくらいの価値を提供できると思うので、◯◯円くらいの給与が欲しいです。入社後は新たにXXXのスキルを身につけながら、現在のスキルもさらに磨いて、現状よりも利益貢献できるようにしたいと考えています。

ほとんどの人は前職の給与ベースだけで希望給与を語りますが、企業側の目線からすれば、あなたの貢献によって生み出される利益がどれくらい見込めるかで給与を決めるのでやはり根拠ありきで希望給与を提示されるほうが、面接官は採用判断がしやすいといえます。

ただしこれも上述と同じく、あなたが入社後にいくら貢献するかなど、実際にやってみないとわかるはずがありません。

面接官が知りたいのは、利益貢献額の程度ではなく、あなたの主張に根拠を示せるかどうかの思考力です。

ベトナムで特に求められるのは、情報処理力より情報編集力

ベトナムの日系企業で、日本人が果たす役割は、日本人マーケット向けの営業要員か、ベトナム人の従業員をまとめ上げ、組織が生み出す生産性と、製品・サービスの価値を向上させるマネジメント要員である場合がほとんどです。

マニュアル通りに処理をする仕事は士業などの専門的な業界以外ではあまり巡ってきません。

そうなると、目の前の課題を自ら発見し、対策を考えて行動する力がどうしても必要になってきます。

引かれたレールの上を正確に走るのではなく、自らがレールを作り上げていく立場になるのですから、現状を俯瞰的に把握し、やるべき対策と優先度を自分で決めていく必要が出てきます。

そのために必要はスキルは情報編集力となり、1から6で挙げた面接対策のポイントとも大きく関わってきます。

「逆質問タイム」でよくありがちだけどイケてない質問

入社後までに勉強しておくべきことは何ですか?

これ、今までに面接した候補者の方が、ほとんどテンプレのように同じように質問してきました。

ただ、勉強すべきことは面接の中での会話である程度イメージがつくでしょう。

面接で会話した内容を踏まえて、自分の中で理解した内容をアウトプットするとともに、下記のように質問するようにしましょう。

これまでのお話から、私は入社後までに◯◯◯とXXXを重点的に学んでおいたほうが良いなと思っているのですが、他に、インプットしておいたほうがよい知識はありますか?

そして業務内容に関わる疑問が全てクリアになった後であれば、会社のルール確認はどんどんしたほうがいいと思います。

業務時間や、査定のタイミング、残業時間の話など、他のWebサイトではNG質問として取り上げられがちなこれらの質問も、十分に業務に関連した話をした後であれば、僕は積極的に聞いたほうが良いと思います。

まとめ

企業面接で候補者が持っておくべき視点は、「GIVEを優先させる」ことです。企業はあなたを採用することで、どれくらいのリターンが見込めるかの価値を見て採用判断をします。

だから、あなたが企業に対するリターンを実現するために描くプロセスが明確であればあるほど面接官からの評価は高くなります。

ですので、●●●を学びたいとか、◯◯◯円の給料が欲しいとかTAKEを中心にした話ばかりだと企業はあなたに価値を感じられません。

必ず、自分のスキルが相手の企業に対してどのように利益貢献できるのか、GIVEを主体に自己PRを考えましょう。


ベトナム就職を本気でお考えなら、一度海外案件に強い転職エージェントに相談するか、ベトナム現地にある日系の転職エージェントに相談するのがオススメです。

エージェントへの相談にお金はかかりませんし、コンサルタントから現地企業の人材ニーズなどが聞けるので将来のビジョンが見えてくる可能性があります。

実際に僕はベトナム転職の際に5社くらいのエージェントといろいろお話をする中で現地の有益な情報を得てビジョンを固めていきました。

海外転職に強い転職エージェントのまとめ記事も紹介しておきますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。

あなたのベトナム転職をサポートしてくれるオススメ転職エージェントまとめ


最後に、海外就職においては、大前提として英語力は必須です。

一部、日本マーケットだけを対象としたビジネスモデルの企業などは日本語だけでも採用してもらえる場合もありますが、選択肢を増やしたいなら、一定の英語力は身につけておくべきです。

求められるレベル感は国や、企業にもよりますが、最低限仕事上のコミュニケーションができるレベルでないと通用しないと思いますので海外就職を検討するなら、オンライン英会話などでもよいので英語に慣れるために3ヶ月〜6ヶ月間は本気で英語力のアップに取り組んだほうが良いと思います。

僕はベトナムに来くる前も、来てからも英会話スクールにも通いましたが、結局のところオンライン英会話が移動にかかる時間や手間の観点から一番良いのではと思い、今はネイティブキャンプで英語のレッスンを受けています。

隙間時間を利用して、固定金額で1日何回でもレッスンを受けられるのでおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

●月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!オンライン英会話のネイティブキャンプ

無事に内定が出たらしっかりと渡航準備をしましょう。ベトナム渡航前に日本で準備しておいた方がいいアイテムを別記事でまとめているのでそちらもご参考いただければと思います。

2021年4月現在もベトナムへの渡航は各種書類申請後にJALかANAの特別便でしか入国できませんが、コロナが落ち着いたら格安航空チケットで入国ができるようになると思うので、いち早く収束することを願うばかりです。

元ベトナム在住のフリーランサー。石川県出身。 2018〜2021年はベトナムに移住。現在は個人事業主として東欧ジョージアで暮らしながらWebマーケティングコンサル・広告運用・Webディレクションなどに携わっています。 このブログでは海外で働くこと・海外移住、副業、フリーランス、スキルアップ、マーケティングの事など役立つ情報を発信。 お仕事の相談・ご依頼はこちらのフォームからお願いいたします。

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