ジョージアで野良犬に噛まれたら?トビリシでの狂犬病ワクチン接種手順

ジョージアで犬や猫に噛まれたら?トビリシ市内での狂犬病ワクチン接種手順を解説

みなさんこんにちは。 このブログの編集長KURUMA (@kurutoshi)です。

今僕が住んでいるジョージアは街のそこら中に野良犬や野良猫がいることで有名です。

ジョージアの野良犬は国がお金を出して狂犬病ワクチンを打っているためとても穏やかで人懐こいのが特徴です。狂犬病ワクチンを打った犬は耳にプラスチックタグがついてます。

ですのでジョージアでは野良犬を過度に恐れる必要はありません。

その一方、野良犬の耳のタグは、つけられてから何年も時間が経過している場合もあるようなので100%安心とは言い切れません。

また、野良猫も人懐っこくて、人間に擦り寄ってくることがよくありますが、ジョージアの野良猫は狂犬病ワクチンを打っていません。

このように可愛く人懐っこい野良犬や野良猫たちを無防備に撫でていると不意に噛まれたり、引っ掻かれてしまうこともあるので一定の注意が必要です。

そして、野良犬や野良猫に手や足などを傷つけられた場合は、万が一に備えて狂犬病ワクチンを接種しておきましょう。

なぜなら万が一狂犬病を発症すると致死率は100%だからです。狂犬病ウィルスの潜伏期間は一般的に20~60日、平均では1か月前後と言われています。

世界では「ちょっとした傷だし問題ないだろう」と油断していたら、時間を空けて狂犬病が発症し死亡したケースも存在しています。

そこで今回はそのようなケースに備えて、ジョージアで犬に噛まれたり、猫に引っ掻かれたりした場合の狂犬病ワクチンの接種手順を解説していきます。(※トビリシ市内の情報になります)

実際に自分自身も過去トビリシで猫に引っ掻かれて狂犬病ワクチンを接種した経験に基づいて手順解説していきます。

どんな時に狂犬病ワクチンを打ちに行く必要があるのか?

狂犬病は基本的に犬や猫などの動物に咬まれることにより感染しますが、動物の唾液が目、鼻、口や傷ついた皮膚から入ることで感染する場合もあります。

特に猫は毛づくろいの時に爪を舐めるので引っ掻かれた際は注意が必要です。

実際にジョージアで起こりそうな「これは狂犬病ワクチンをうちに行くべき」というシーンを挙げると以下のような感じです。

  • 野良犬に手や足を噛まれて出血した
  • 野良猫に引っ掻かれて出血した
  • 犬や猫を触った、または舐められた手でそのまま自身の目や鼻、口などを触ってしまった

このようなシーンに遭遇してしまったら念の為、狂犬病ワクチンをうちにいきましょう。

ちなみに咬傷・接触を受けた時はすぐに傷口を石鹸で洗い流し消毒をした上で、なるべく早く狂犬病ワクチンをうちにいきましょう。(できれば24時間以内)

狂犬病に関する詳細はこちらの「厚生労働省 狂犬病に関するQ&Aについて」をご覧ください。

狂犬病ワクチンを打てる場所

Preventive Medicine andImmunization Center

トビリシ市内では狂犬病ワクチンはサブルタロ地区にある下記の病院で打つことができます。

施設名:Preventive Medicine andImmunization Center

住所:10a Tashkenti St, Tbilisi

TEL:(+995)231-22-78

Email:imurreception@gmail.com

営業時間:24時間営業 / 無休

病院についたら

院内の様子

建物の入口に入るとすぐに受付が見えるので、そちらで「Rabies Vaccine」と伝えます。

受付スタッフに簡単に事情を聞かれるので「犬に噛まれた/猫に引っ掻かれた」など概要を伝えます。(※基本的に英語は通じます)

この時、パスポートの提示を求められるので忘れずに持参するようにしましょう。

受付が終わると、ワクチン接種専用の用紙と受付番号が書かれたを渡されます。

それを持って、待合室で自分の順番が来るのを待ちます。なお自分の順番がきても日本のように誰も名前を呼んでくれません。

待っていると受付のスタッグが「あなたの番ですよ」と声をかけてくれるので、そのタイミングで診察室に入りましょう。

診察室での流れ

待合室に入ったら医師から問診を受けます。

主に聞かれたことは

  • 何の動物に何をされたか?(犬か猫か? 噛まれたか?引っ掻かれたか?など)
  • その動物は野良犬(猫)か飼い犬(猫)か?
  • いつ傷を負ったか?
  • 自分を傷つけた動物は今もまだ元気に生きているか?
  • 自分の体調に変化はあるか?

などです。

問診が終了したら、以下のようなワクチンの説明を受けます。

  • 0日目と3日目、7日目、14日目、28日目の5回接種が必要なこと
    (4回目の接種タイミングまで自分を噛んだ/引っ掻いた動物が生きていた場合は4回目・5回目の接種が不要)
  • 1回目のみ狂犬病ワクチンと破傷風のワクチン2本打つこと
  • ワクチン接種後2ヶ月はお酒を控えること

説明を受けたら上腕部にワクチンを打ち、患部に保護テープを貼って診察室を後にします。

診察室から出たら受付に行きそのままお会計をして終了です。

支払いはクレジットカードでも行えます。

混み具合次第ですが概ね5回とも受付から30分以内にお会計まで完了しました。

料金

ワクチン接種の料金は

  • 1回目のワクチンは54ラリ (約2,700円)
  • 2~5回目は24ラリ (約1,200円)

でした。

5回合計約7,500円程度の出費で済みました。

※1ラリ =約50円計算 2022年8月現在

まとめ

今回はジョージアで狂犬病ワクチンを接種する手順について解説しましたが、いかがでしたか?

ジョージアは日本と比べて野良犬や野良猫がかなり身近な存在になります。とても大人しく、人懐っこいのでついつい触ってしまうことも多々あるでしょう。

あまり過度に心配する必要ありませまんが、思いがけず咬傷を受けてしまうと動揺してしまう人も少なくありません。

落ち着いて適切な行動し、速やかに狂犬病ワクチンを接種すれば大事に至ることはありませんので、有事に備えて事前に対策を頭に入れておくことが大切です。

この記事がジョージアで生活する日本人の皆様のお役に立てば幸いです。

元ベトナム在住のフリーランサー。石川県出身。 2018〜2021年はベトナムに移住。現在は個人事業主として東欧ジョージアで暮らしながらWebマーケティングコンサル・広告運用・Webディレクションなどに携わっています。 このブログでは海外で働くこと・海外移住、副業、フリーランス、スキルアップ、マーケティングの事など役立つ情報を発信。 お仕事の相談・ご依頼はこちらのフォームからお願いいたします。

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