【2022年8月最新】タイ入国ビザ事情をタイ在住歴4年の在住者が解説

【2022年8月最新】タイ入国ビザ事情をタイ歴4年の在住者が解説2

こんにちは。スロバキア人のベロニカ(@verodesu)です。

タイのバンコクにかれこれ全部で4年ぐらい住んでいます。

最近、あるニュースが流れてきました。

なんと!

タイ政府がノービザ滞在45日を承認したのです!

これでタイのことが大好きな人が以前より長くタイに滞在できるという嬉しいニュースです。

  • ノービザって何?
  • なるべく長くタイに滞在したい
  • ビザの選択肢が分からない

この記事ではこんな方々に向けて、タイの入国ビザの種類とそれぞれの取得要件、注意点などについて徹底的に紹介していきます。

タイ入国管理局のサイトだけでは分からないところまで解説しているので、タイで観光またはノマドをしながら長く滞在したいと思っている方は、絶対に知っておくべき内容となっています。

具体的には

  • ノービザ
  • 観光ビザ
  • STVビザ
  • タイランドエリートビザ
  • 延長方法・注意点

などビザの種類と一緒に紹介していきます。

この記事を読めばタイに行く前に、自分にとって最も相応しいビザを選べるうえ、余計なトラブルを避けることができます。是非最後までご覧ください。

ノービザで入国する

ノービザとは

このビザは、観光目的で最も一般的なビザです。ノービザ(つまりビザ免除)は入国時、空港のイミグレーションでスタンプをもらい、30日間の滞在を可能にします。そして30日間が経過する前に、タイ入国管理局まで行けばさらに30日間の延長申請が可能です。

しかし!

8月19日のタイ政府の会議で、観光客のビザ免除期間を30日から45日に延長することになったのです。

まず注意すべきなのは、この延長は期間限定で22年10月〜23年3月末の間だけ。

つまり、9月末までに来泰する場合は、滞在できる期間は30日のみとなります。

このビザは、事前準備が不要かつ無料なので、気軽にタイに入国できますが、滞在期間が短いという点はちょっとした難点です。

ノービザでの滞在を延長する方法

そろそろタイを出ないといけないけど、もうちょっと長くタイに滞在したいという場合は、ビザを延長することができます。

必要な書類と写真を揃え、タイ入国管理局まで行けば1,900バーツで滞在延長申請ができます。

以下の物を事前に用意すると入国管理局での手続きがよりスムーズになります。

  • 申請書 (Application form) TM7
  • パスポートのコピー(データのページと入国した時押されたスタンプのページ)
  • 写真一枚 4x6cm (半年以内に撮ったもの)
  • 1,900バーツ

※延長期間は担当管理官の判断次第です。基本的に一度は30日間延長してもらえますが、管理官の判断により、承認が降りないこともあり得ます。

その時は、出国準備ができるように7日間だけ延長してもらえますが一応要注意。

タイ入国管理局について

短期ビザの延長は、2022年8月末現在、メインのタイ入国管理局(Immigration Division 1、 Chaengwattana)ではなく、IT Squareというショッピングモール内でできます。

一日300人という人数制限があるため、曜日によっては朝から結構人が並びます。

そのため営業時間前または営業開始時間くらいに行くことをオススメします。特に週末またはタイ祝日前後は混むことが多いので注意が必要です。

IT Squareの場所は、バンコク中心地からちょっと離れていて、朝は渋滞があるため、時間の余裕を持って行きましょう。

タイ入国管理局はドレスコードがあるので、こちらも要注意。

  • 女性は肩が見えないTシャツ足を全て覆うパンツまたはスカート
  • 男性は肩が見えないTシャツかシャツに長ズボン

を着るようにしましょう。さらにサンダルやビーチサンダルはNGです。

ドレスコードを守らず行くと、タイ入国管理局のスタッフに怒られる可能性があるうえ、申請すらできない可能性が大きいので適当な服装を着て行きましょう。

住所:IT Square Laksi Plaza, 3階, カウンター K

ノービザ入国時の注意点

タイにノービザで来ると、気軽に延長または再入国はできますが、180日間のうち90日間をすぎると滞在できない可能性があるという点に要注意です。

ノービザで入国し30日間(または45日間)滞在、その後一度30日間の滞在延長申請をしたら、今度はタイから近隣の国などに行き、再入国(いわゆるビザラン)すれば理論上は長くタイにいられます。

ですが、最大90日の日数オーバーが原因で再入国した際にイミグレーションでトラブルに遭う可能性があります。(別室で滞在理由など色々質問を受けたり、入国拒否されたりすることになります)

これは国が明確なルールを敷いている訳ではなく、イミグレーションにいる担当官の裁量によりけり、のようなので、あまりリスクを取らない方が懸命だと思います。
(タイでのビザランは年々厳しくなってきています)

180日間のうちの滞在が90日付近になった場合は別の国に移動するか、もしタイにより長く滞在したいなら、事前に在日本タイ大使館で別のビザを申請する必要があります。

それから、タイ国内でのオーバーステイ(可能な滞在期間より長くいること)にも要注意。

もしオーバーステイしてしまった場合は、一日500B(最大2万バーツ)という罰金を課せられます。

90日間以上オーバーステイしてしまった場合、罰金に加えて1年〜10年ほどの入国禁止措置がとられます。

観光ビザを取得する

この観光ビザを手に入れるためには、出国前に在日タイ大使館または領事館で申請手続きを行う必要があります。

観光ビザを取得できれば60日間も滞在可能。そして期間が終わる前にタイ入国管理局まで行けば、さらに滞在期間を30日延長できます。

<必要な書類>

  • パスポート
  • ビザ申請書
  • 写真
  • 往復券
  • ホテル予約確認書
  • ビザ申請料

※大使館は追加書類を求める場合があるため、申請料などの詳細は大使館の方に。

詳しい取得方法は「在京タイ大使館 観光ビザ取得のページ」をご覧ください。

観光ビザ延長

観光ビザの延長方法もノービザ延長と同じです。詳細は「ノービザ延長」の章をご参考ください。

STV(特別観光)ビザを取得する

STV (Special Tourist Visa)、つまり特別観光ビザは、2022年9月末までに実地されるビザです。

大使館で申請が必要ですが、90日間滞在ができるうえ、タイ入国管理局で2回も90日ほど滞在延長ができるため、一年のうち最大270日滞在できるという超スペシャルビザです。

必要なもの:

  • パスポート
  • 申請書
  • 経歴書(Personal History)
  • 航空券
  • ホテル予約確認書
  • タイ国内保険会社の医療保険証
  • 国公立病院発行英文健康診断書
  • ビザ申請料

詳細はお近くの大使館にお問い合わせください。

詳しい取得方法は「在京タイ大使館 特別観光ビザ (Special Tourist Visa)取得のページ」で確認できます。

 

特別観光ビザ延長

9月30日までに申請可能なビザですが、それ以降は同じ条件でタイ国内で延長できるか?その条件が変わるかどうかはまだ不明なので、申請する前に大使館に問い合わせをすると安心かもしれません。

延長手続きはノービザ延長の章をご参考ください。

タイランドエリートビザ

タイランドエリートビザは、タイの国家プログラム【タイランドエリート】のメンバーのみが受給できるタイ長期滞在を可能にする特別なビザです。大使館・領事館では申請できません。

長期間のマルチプルエントリービザ、つまり有効期間のうちは何度でもタイに入出国することができます。リエントリーパーミット(再入国許可)は不要です。

このプログラムのメンバーになれば、5年、10年、20年ほど滞在可能です。タイに長くいられるうえ、入出国時国際空港VIP待遇、入出国時リムジン送迎、銀行口座開設などの様々な特典がついています。

選んだメンバーシップの種類によって値段は変わり、5年のエリートイージーアクセスで60万バーツ(約230万円)と入会金は決して安くないのですが、特典や1年間に割り返した金額を鑑みると、それほど高く感じないかもしれません。特にタイを長年拠点にしたい方にとっては注目すべき選択肢の1つです。

タイランドエリートビザの種類や取得方法などの詳細は「タイランドエリート公式サイト(英語)」でご覧ください。

まとめ

今回はタイの様々な観光ビザと長期滞在できるビザをご紹介いたしました。

いかがだったでしょうか?自分にとってぴったりのビザを見つけましたか?

タイはとても魅力的な国なので、ついいたくなる気持ちがとても分かります。

時間とお財布の余裕によって選択肢が限られてしまいますが、いくつかの選択肢があった方がいいでしょう。

特に今年10月〜2023年3月までの滞在延長が激アツですので、たった一回だけの延長で90日も過ごせるのはワクワクします。

最大270日間滞在可能なSTVビザは、9月末までに申請できますので、興味ある方はお早めにどうぞ。

この記事が、ビザの選択肢に興味がありタイ大好きな皆さんのご参考になれば幸いです。

またお金をあまりかけずにタイに長期滞在したいという方は、タイの現地企業に転職して労働許可書を発行してもらうのが、実は1番手っ取り早いです。タイ転職におすすめの転職エージェントを下記の記事にまとめているので、気になる方は合わせてご覧ください。

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【タイで働きたい方必見】タイ転職におすすめの転職エージェント5選

最後までお読みいただきありがとうございました。

ライター:ベロニカ (@verodesu)

 

スロバキア出身。チェコの大学で日本の専攻し、主にアジアにいる。渡航35ヶ国。現在通訳翻訳者・ライター・英語&異文化多様性講師をやりながらノマドを目指している。旅、写真、歌や美味しい物などが好き。

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