ベトナム移住のメリット・デメリットを徹底解説

ベトナム移住のメリットデメリット

ベトナム移住に興味がある方、コロナが落ち着いたらベトナムに移住をしたいなと考えている方、「Googleで調べてみると結構いいことばかり書いてあるけど実際にベトナム移住ってどうなの?」と思っているのではないでしょうか?

そんな方のために今回はベトナムに3年以上住んでいる僕の目線で、実際に感じているメリットとデメリットを解説したいと思います。

また、後半にベトナムへの移住方法にも触れているので、でぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

メリット

(1)月10万円でも生活できる

ベトナムは物価が日本の3分の1程度なので、生活費はかなり安く収まります。

普段の生活はとくに飲み会などに行かなければ1日1,000円以下でも十分に暮らすことができるので、家賃を除いた最低限の生活なら3万円程度にも抑えられます。

お酒が好きな人は飲み会などに参加する機会が多いので、お金をたくさん使うことも多いでしょうが、うまく収支をコントロールすれば、かなり安く抑えられるでしょう。

住宅も日本人が住めるレベルのサービスアパートで5万円以下のところも結構あるので、月10万円以下での生活は実現性が高いです。

以前、他の記事で毎月の生活費が約14.2万円と書きましたが、今は家賃が以前より約3万円安いアパートに引っ越し飲み会にもあまり行かなくなったので、リアルに月10万円くらいの生活費で暮らしています。

以前の生活費の内訳はこちらの関連記事もご覧ください。

ベトナムの生活費って実際いくらかかるの?

ベトナムの生活費って実際いくらかかるの?

満足できる生活水準は人それぞれですが、10万円でも十分に暮らせるということは、もう少し生活費を上げただけでプチ贅沢が叶うということですね。

物価の安い国で、我慢せず贅沢に生きていくというのも良い選択だと思います。

(2)年100万円貯金を増やせる

日本で年間100万円貯めようとすると、結構生活を切り詰める必要があると思いますが、ベトナムは上記のとおり生活費が安いので働きながら、普通に生活していても余裕で100万円貯まります。

仮に現地採用の20代の方でも手取り2,000USDくらいもらえれば、月8〜10万円くらい貯金できます。

またベトナムには旧正月(2月)のテトボーナスを支給する会社も多いので、20代で年間100万円の貯金も現実的です。

30代になれば年200万円の貯金も夢ではありません。

管理職や現地法人の代表という役職で就くことが増え、給料も高くなるためです。

また、駐在員の方であれば年間300万円とか400万円以上貯蓄をしている人もざらにいると思います。

なぜなら駐在員という形でベトナム移住する場合は、海外駐在手当が支給されたり、住居費を会社が用意してくれることも多いため、固定費がより少なく、且つ収入も高くなるからです。

満足できる生活水準は人それぞれなので、収入に応じて自分に合った生活スタイルを模索するのが良いと思います。

誰にも負けない尖ったスキルがなくても年100万円の貯金は実現できます。

でも十分なキャリアをお持ちの方なら駐在員としてベトナムに移住し、リッチな目指してみるのも良いでしょう。

(3)食の選択肢が多く困らない

ハノイやホーチミンなどベトナムの都市部では、あらゆるジャンルの料理が楽しめます。

都市部の各地にある日本人街では、日本人が経営する本格的な居酒屋やラーメン屋が多く、日本の変わらないクオリティの和食を楽しめます。

中には、ほとんどの食材を日本から輸入するくらいのこだわりを持った日本食レストランがいくつもあります。

また、ベトナムは以前フランスの植民地だった影響もあり、美味しいフランス料理のレストランも多数あります。

その他にも、イタリア料理や、ハンバーガーショップ、インド料理、タイ料理、中華料理、韓国料理などレベルの高いレストランは簡単に見つけられます。

そして、ホテルや観光客相手の場所を除けば、同じものを食べても日本よりも安いことが多いのも魅力の一つだと思います。

(4)日本人がそこそこ多いので友達もできる

ベトナムには約30,000人程度の日本人が住んでいると言われており、全く友人も知人もいない状態でベトナムに移住しても、一度日本人コミュニティに参加すると芋づる式にどんどん人脈が増えていきます。

一度飲み会に参加すると、そこで知り合った人から別の飲み会に誘われ、その飲み会でまた別の人と知り合う。みたいな感じです。

飲み会だけでなく音楽やスポーツの日本人コミュニティもたくさん存在します。

例えばスポーツなら

  • サッカー
  • フットサル
  • 野球
  • バスケットボール
  • テニス
  • バドミントン
  • ダンス
  • スキューバダイビング
  • ランニング
  • ヨガ

非スポーツ系なら

  • バンドサークル
  • ボードゲーム
  • 麻雀

その他にも

  • 県人会
  • 同年代の会
  • 最近ベトナムに来た人の会

など、ニッチな共通点に基づいた日本人コミュニティが多数あるので人との繋がりにハードルは全くありません。

ちなみに僕自身もベトナムに来た当初は友達づくりのために積極的にコミュニティに参加していました。

これまで実際に参加したコミュニティは、フットサル、野球、バスケ、ダンス、スキューバダイビング、ヨガ、県人会、同年代の会あたりです。

コミュニティに参加することで友人も増えましたし、ビジネスでの繋がりもたくさんできたことは大きなメリットです。

もちろん、日本人コミュニティだけにいでは、せっかくベトナムにいるのに多様な国際交流ができるというメリットを発揮できないので外国人との交流を模索するのも良いと思います。

そういう趣向の方は外国人も同様にいろいろなコミュニティを形成しているので、外国人の多いスポーツサークルや言語交流会(ランゲージエクスチェンジ)に参加してみるのもよいでしょう。

(5) イケてるリゾート地が意外と多い

東南アジアのリゾート地といえば、タイやマレーシア、インドネシア、フィリピンあたりを想像する方が多いかもしれせんが、ベトナムにも素敵なリゾート地が意外と多いのです。

例えば、ビーチリゾートであれば中部のダナンやニャチャン、南部のフーコック等、コンダオ島があります。 山の自然をの楽しみたいならベトナムの軽井沢とも呼ばれるダラットに訪れるのもよいでしょう。

僕はホーチミンに住んでいますが、どこも飛行機で1時間程度あれば着く距離なので、週末を使ってちょっとした息抜きにもってこいです。

物価の安いベトナムではプール付きのそれなりのホテルに1泊3,000円くらいでも宿泊できるのでお金もそんなに心配せずに楽しめる点が魅力です。

フーコック島サオビーチ
フーコック島サオビーチ

デメリット

(1)家賃はそこそこ高い

ベトナムは、周辺のタイやマレーシアと比べて、クオリティと家賃のバランスが悪いです。

タイやマレーシアの場合、家賃5万円も出せばプールやジムがついたコンドミニアムに住むことができますが、

ベトナムでプールやジム付きのコンドミニアムは1LDKの部屋で最低6.5万円くらいはかかります。

2LDKですとざっくり10万円くらいが相場です。

小ぶりな低階層のサービスアパートですと月3万円くらいから住むこともできますが、あまりに安いところだと、清潔感がなかったり、建物が古かったり、異常に電球が暗かったりと日本人が住むにはちょっと厳しい場合もあるので、慎重に選ぶことが大事です。

個人的には安くても4〜5万円くらい出せば、まあ納得できる部屋に住めるかなと思っています。

*コンドミニアムとは、日本のタワーマンションと同じような高層マンションを指します。

(2)交通マナーは最悪

日本からベトナムに来て多くの人が衝撃を受けるのが、バイクの多さです。

狭い道に溢れんばかりのバイクが走っています。そしてなぜか交通に関しては譲り合いの精神を持っていないベトナムの人たちはめちゃめちゃ攻めた運転をするので、割と頻繁にバイク同士の衝突事故を見かけます。

そして溢れんばかりのバイクは、早く前に進みたいとう衝動から、実際歩道にまで溢れてきます。

それらのバイクはブンブンと歩道を走ってきます。

今まで普通に歩道を歩いていて、何度もバイクに轢かれたことがあります。笑 
(擦ったくらいなので怪我はしていませんが)

そしてベトナム人のドライバーは、危険運転をなぜか相手のせいにします。

日本人の感覚から見ると、彼らの感覚が不思議でなりませんが、ルールを無視しても大した処罰を受けず、結果的に得をしてしまうそもそもの制度が、彼らの思考をそうさせているのかなと思います。

ベトナムに住む日本人も自分のバイクを購入して乗っている人や、Grabバイクというバイクタクシーを使う人が多いですが、怪我をしないように気をつけましょう。

最も安全を担保できる移動手段はタクシーやGrabカーなどの車です。

僕は最近は怪我が怖いのでできるだけ車移動をするようにしています。

夕方のラッシュ時はバイクで道が埋まります

(3)空気が悪い

ベトナムは大気汚染の問題が深刻で、日本と比べてかなり空気が悪いです。

まあ、あれだけたくさんのバイクが走っていたら空気が悪いのも当然ですが。。。

たまに日本に帰国すると、東京でさえ空気が澄み渡った感覚を得られるでしょう。

ずっと空気が悪い街中に住んでいると、大自然が恋しくなります。

そして、空気の悪さに耐えきれなくなったら週末を利用してダナンやダラット、フーコック島など自然豊かな空気の綺麗な場所に旅行に行きます。

空気の悪さは、ホーチミンよりハノイのほうがより深刻です。

ハノイ周辺の発電所や工場、また隣接する中国の工場から排出される汚染物質も影響しているようですが、いずれにせよ気管系の弱い方は注意が必要です。

今でこそ、コロナの蔓延で外出時のマスク着用が義務付けられていますが、コロナが収束したあとでも外を歩く時はマスクをつけることをオススメします。

(4)衛生面はよくない

東南アジアのあるあるですが、いや、日本と比べれば外国は大体そうなのですが、

道端に食べ物が散乱している光景はよくみられ、足元にゴキブリやネズミがちょろちょろ這っているは日常茶飯事です。

他にも

  • ローカルの飲食店などに行くとトイレが以上に汚かったり、食器もなんかついてたり。
  • 上記で挙げた安いローカルのアパートメントも清潔感に欠ける。
  • 現地人はトイレの後手を洗わない。

日系や欧米系のちゃんとした飲食店や店舗に行けば隅々まで掃除が行き届いているので安心ですがローカルな暮らしをしようとすると、衛生面は結構ハードルになってきます。

潔癖症の人はきっと耐えられないと思いますので、もしベトナムに移住するのであれば、食事や買い物をする場所も選んだほうが良いと思います。

ベトナムへの移住方法

ここまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、ここまで読んでベトナムに行きたいと思った方に、ベトナムの移住方法を解説していきます。

ベトナムに長期滞在するために、最も大事なのがビザの取得です。

ビザなしでベトナム滞在できるのは15日間だけなので、一般の人が長期滞在をするなら主な選択肢は以下の2つになります。

結論から言うと、企業に就職して就労ビザを取得するのが最も簡単。

その理由を3つの移住方法とともに解説していきます。

(1)企業に就職して就労ビザを取得する

最も一般的なのはベトナムの会社に就職するか、駐在する方法です。

駐在の場合は日本本社に所属して会社から辞令がでれば、渡航にかかる費用や手続きは会社がサポートしてくれます。

現地採用で現地の企業に就職しても、日系企業ならほとんどの場合、労働許可書(ワークパーミット)から、レジデンスカードの手配まで会社が代行してくれます。

ベトナムに渡航する前に、日本にあるベトナム大使館で3ヶ月ビザを取得して、あとは会社の経理にパスポートや必要書類を渡して終わりです。

簡単ですね。

(2)法人を立てる

もう1つの方法は、ベトナムで会社をたてて投資家ビザで滞在する方法です。

自分で事業をやりたいという方は、一定の費用と時間はかかりますが、現地でベトナム進出をサポートしてくれる日系企業がたくさんあるので、相談してみても良いと思います。

マイクロカンパニーと呼ばれる1人法人も設立可能なので、フリーランス的な働き方も実現できます。

「ベトナム 法人設立」などでGoogle検索してみると多くの進出コンサル企業が引っ掛かりますので興味のある方は調べてみてください。

フリーランスで長期滞在は難しい

ベトナムにはフリーランスビザが存在しないので、就職をしたり自分で法人を立てずに長期滞在するには

  • 3ヶ月の観光ビザを延長し続ける
  • ベトナム人と結婚する

などの方法がありますが、観光ビザは延長するための費用も嵩みますし、ベトナム人と結婚するのも気の合う人と出会えれば、、と確率的に誰でもできるものではありません。

183日以上ベトナムに滞在する場合は、ベトナム国内での納税義務も発生するので、各地を転々とするノマドワーカーが各所に数ヶ月ずつ滞在するスタイルであればアリかなと思います。

現在僕はフリーランスとして活動していますが、このまま法人を立てずに今後もベトナムにフリーランスとして滞在し続けるのは難しいので、もうしばらくしたら日本に帰るつもりです。

まとめ

ここまでベトナム移住のメリット・デメリットと、移住方法を解説してきましたがいかがだったでしょうか?

僕はこれまで3年ちょっとホーチミンの日系企業で働き、現在は1ヶ月くらいフリーランスとして活動していますが個人的には総合的に見るとベトナムに住むメリットの方が勝ると考えています。

実際に日本と違う環境で暮らすことで、日本のことを客観的に見るようになりましたし、マーケットが成熟しきっていない環境で働くことで独立意識も芽生えました。

そしてベトナムに3年間住んだあと、独立という道を選びました。

幸福度の尺度は人それぞれですが、海外移住に興味がある方は、ベトナムも選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?

別記事で、ベトナムで現地採用として働く際の給与についてもまとめているので、こちらもぜひ参考にしてみていただけると幸いです。

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元ベトナム在住のフリーランサー。石川県出身。 2018〜2021年はベトナムに移住。現在は個人事業主として東欧ジョージアで暮らしながらWebマーケティングコンサル・広告運用・Webディレクションなどに携わっています。 このブログでは海外で働くこと・海外移住、副業、フリーランス、スキルアップ、マーケティングの事など役立つ情報を発信。 お仕事の相談・ご依頼はこちらのフォームからお願いいたします。

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